見えないWiFi電波の確認
無線LANの状況をチェックするには、電波状況をビジュアルに表示するアプリを使うと便利です。
ファイル転送ではWiFiで遅延が発生してもわかりませんが、通話の場合はリアルタイム性が重要なために、遅延は通話の品質に影響します。
Androidスマホで計測する場合
「WiFi Analayzer」
使い方例はこちら
Windowsで計測する場合
ご参考 IP電話で通話可能な dbm は?
以下は、利用機器、アプリにより異なります。あくまでも目安となります。
- -50dbm以下ではIP電話の通話品質としては電波強度が弱いとお考えください。
- -50dbm以上(-40dbm,-30dbm,-20dbm)の電波強度がないと通話品質を保てません。
- 電力レベル -10dbmの差は、電力 uWでは1桁違う強弱の差となり、例として-60dbmと-30dbmでは1000倍の電力差となります。
- ★WiFi Analyzerがデータ通信をしますので、通話前にWiFi AnalyzerはOFF(バックグランドからも消してください)にしてから通話してください。
電力レベル | 電力 | 通話可否 |
---|---|---|
0 dBm | 1.0 mW = 1,000 µW Bluetooth クラス 3(到達距離 1 m) |
|
−1 dBm | 794 µW | |
−3 dBm | 501 µW | |
−5 dBm | 316 µW | |
−10 dBm | 100 µW | |
−20 dBm | 10 µW | ◎ |
−30 dBm | 1.0 µW = 1,000 nW | 〇 |
−40 dBm | 100 nW | 〇 |
−50 dBm | 10 nW | △ |
−60 dBm | 1.0 nW = 1,000 pW | × |
−70 dBm | 100 pW | × |
Wi-Fiは5GHz帯がお勧め
2.4GHz帯 vs 5GHz帯の比較図
2.4GHz帯
2.4GHz帯の無線LANのチャンネル1から13までありますが、周波数帯は重複しています。
周波数帯が互いに独立できるのは、1,6,11 (2,7,12、3,8,13)の場合で3チャンネルまでです。
2.4GHz帯の膨大な製品数からも互いに電波干渉のない、空いているチャンネルを選ぶことはできません。
2.4GHz帯では、電波強度が強くても電波干渉により、通信の途切れる状況です。
5GHz帯
それに対して、5GHz帯は各チャンネル毎に周波数が切られていますので理論的には電波干渉しません。
2.4GHz帯の「IEEE802.11g」で使える周波数の範囲が約80MHzなのに対して、「IEEE802.11a」の5.2、5.3GHz帯では約380MHzと、5倍弱もの帯域幅の差があり、5GHz帯では重複しない19チャンネルを使えるようになっています。
独立して使えるチャンネル数が多く、現状機器の数も少ないので「IEEE802.11a」では、電波干渉することは稀です。
よって、5GHz帯の「IEEE802.11a」を使うことをお勧めします。